香港市場視察レポート

香港市場視察レポート

Ⅰ.視察領域

1.香港の人、および生活、好みに関する調査
2.生鮮食品(特に果物)市場調査
3.雑貨市場に関する調査
4.所感

Ⅱ.各領域の視察目的と調査内容、調査方法

1.香港の人、および生活、好みに関する調査
○目的:日本の製品や食品、サービスが活躍できる領域を把握すること
○調査内容と調査方法:
・日系で香港在中でビジネスをされている方々へのヒアリング
・日系企業の進出を支援する企業へのヒアリング

2.生鮮食品(特に果物)市場調査
○目的:日本の生鮮食品で現地で好まれているものを調査
○調査内容と調査方法:
・果物市場視察
・スーパー、百貨店視察

3.雑貨市場調査
○目的:日本の雑貨の進出の可能性及び強みとなる分野の把握、商品化の方向性
○調査内容と調査方法:
・香港で好まれている雑貨調査
・今後日本の雑貨が進出できる領域に関する調査
・百貨店、雑貨店舗を視察

Ⅲ.結果
1.香港の人、および生活、好みに関する調査
○基本情報

・香港の人口約700万人に対し、年間約7000万人が香港に来る。
そのうちの3000万人が中国本土から、4000万人が海外から来る。
中国からの旅行者は平均10万円使う。
*ラッシュ時は、地下鉄の駅の中も東京の主要駅以上に込む。

・消費税、輸入税、相続税などはない。しかし、土地が高い。
世界からさまざまなものが入ってくるので、競争激しい。

・健康保険料ない。自己責任。街には漢方薬の店が多い。
○文化、生活

・2011年実績で、平均寿命は男性、女性ともに最長寿に。
(男性 80歳、女性86歳程度)
秘訣は?よく笑うよく話す、太極拳、毎月何かイベントがある、お茶好き。

・日本からすると中国の一部に香港があるという印象だが、
香港の方々は明確に中国とは別と考えている。

・ある程度の家庭では、メイドの方がおられ、女性でも家事は
やらない。買い物もメイドの方がする。

・外食が好き。食事を楽しむ文化がある。休日は家族と外食が基本。

・新しいものを買う傾向がある。しかし、すぐ飽きるところもあり。

・日本の製品については、長く使うものに関しては品質、機能的に
よいので好まれるとのこと。

・果物は多く食べる。毎食果物を食べる。日本の果物は好まれる。
しかし、日本の果物の本来の食べ方を知らない。
たとえば、りんごの蜜のところは、腐っていると思われてしまい、
不良品として返品されることが多いとのこと。甘みの少ない硬い
りんごが標準と思われている。メロン等も。

・食料自給率は1%でほとんど中国本土に依存しているとのこと。

・旧正月(2月)が一番果物が売れる時期。
贈答品などにも(果物バスケットを送る文化がある。)

2.生鮮食品(特に果物)市場調査
○目的:日本の生鮮食品で現地で好まれているものを調査
○調査内容と調査方法:
・果物市場視察
・スーパー、百貨店視察

・果物市場では日本の果物すぐ売れきれ。不足している。
・日本の果物で人気果物は、以下順番
1)もも
2)いちご
3)メロン
4)りんご
5)梨、柿 →普通
・旧秋月(9月)は桃が売れる。
・旧正月には果物バスケットが売れる。

・日本の果物が入っているスーパー

1)FRESH MART
・中級のスーパー

2)FARM DIRECT
・水耕栽培している野菜に拘って販売

3)日本極上食品位
・日本の商品が多い

4)APTA
・韓国、中国からの商品覆い。価格対は他より少し低め。

5)GREAT
・超高級素材
・レアもの、高級品ターゲットであるが、店舗数は少ない。

6)イオン
・かなり日本人向け
*イオンの周りに日本人が住む。

7)City Super
・日本の食材(特に生鮮食品)多い。日本の農場と直接契約をしている。
日本酒の種類も多い。調味料も日本のものを多く入れている。

8)SOGO
・日系の高級百貨店。日本の高級果物取り扱い。

3.雑貨市場調査

・カラーとしては原色の組み合わせのものが多い。
・中国雑貨が多い。
・日本雑貨はあまり見かけないが、キッチン雑貨はCity Superで
多く見かけた。
*今回食品中心だったため、あまり雑貨の視察はできていないが。。

・雑貨に機能性は感じられない。
・新しいものは好きで、ものの購買力はあるため、
日本雑貨の可能性はある。

4.所感

・日本の果物はかなり多く入ってきているので、
市場としては成熟しているが、量的にはまだ多く出る可能性がある。
香港は中国本土から毎年3000人来る、もしくはその他の国から
4000人来るマーケティング市場の位置づけで参入する上では、
まだ未開拓分野の商品(レア果物など)の可能性はあると感じる。

・日本の果物とアイスクリームを一緒に販売する店舗を開いている
方にお話を伺ったが、日本の果物の本来のおいしさ、おいしい食べ方
などを提案しながら認知してもらうような手法は非常に良いと感じた。
*果物そのままでは置いてもらえない。食べてもらえない可能性がある。
本来の日本の果物のおいしさを知ってもらう機会も重要と考える。

・ハワイに甥っ子が住んでいて、たまに日本に来ると日本の果物は
本当に美味しいといっているが、特に桃が好きである。
日本の本当に美味しい果物を世界の人に食べてもらいたいと感じる。

・日本でも本当の美味しい果物を食べるのは大変だ。
旬なものを旬な状態で海外に届けることがもう少し容易にできる
ようにする仕組みも必要である。
今の日本では、香港は最近可能であるが、他の国ではまだまだ
果物を一定の温度で届けることは困難である。

以上

ジェイコーディ 松本佳世