~フランス パリ市場視察レポート(メゾン・エ・オブジェ視察レポートと日本製品の雑貨戦略)~
メゾン・オブジェ視察。トレンド家具、雑貨、ファーニチャ、テーブルウェア、日本の製品の出展調査。また、フランス パリのギフト市場、雑貨市場、ファッション市場、及び、日本製品の展開可能性に関する調査。食品、外食市場調査、及び、日本食品の展開可能性の調査。
Ⅰ.調査対象
1.2016年メゾン・オブジェ調査
1)全体
2)家具
3)雑貨、ファーニチャ、テーブルウェア、他
4)日本の製品の出展について
2.フランス パリのギフト市場、雑貨市場、ファッション市場、及び、日本製品の展開可能性に関する調査
3.食品、外食市場調査、及び、日本食品の展開可能性調査
Ⅱ.調査結果
1.2016年メゾン・オブジェ調査
1)全体
これまで、東京ギフトショー、上海ギフトショー、ニューヨークギフトショー(現在のNY NOW)、ミラノサローネ(イタリア、ミラノ)、アンビエンテ(ドイツ、フランクフルト)と視察してきたが、やはり噂通りパリのメゾン・オブジェが一番レベルが高かった。また日本企業の出展も多かった。
全体的な印象は、ミラノサローネとアンビエンテより本会場の規模は小さいが、ミラノサローネは家具が多く、アンビエンテは消費財が多いが、それが組み合わさったような構成で、よりデザイン性の高い商品が多いと感じた。丸2日でもやはり回りきれないので、早足を止めず、本当に目を引くブース、なるべく日本のブースは立ち止まり視察して行った。
2)家具
ため息が出るほどすごかった。個人的には、ミッソーニの家具が衝撃的でした。ミッソーニというとニットというイメージだったが、家具もカラフルで存在感のある空間を創っていた。別途カバーもクッションもラグもミッソーニらしく、様々なカラーをグラデーションで組み合わせていて、しかし空間を邪魔しない。調和している。非常に印象に残りました。
そして、やはり個人的にはエトロ。中まで写せなかったですが、外から雰囲気だけ。この壁紙グレーとパープルのストライプやその他の柄を組み合わせ、そしてこのランプシェードを何個もぶら下げて、チェアの布にはエトロらしいペイズリー、バタフライ、そしてこのテーブル。ダイア柄のテーブル。エトロの落ち着いているけど、パープル、グレー系のグラデーションで空間を華やかに彩る、そんな世界を表現したブースでした。
その他、会場のロビーのチェアも面白いデザインのものがおおく、休憩で活用した。座り心地がよく、また会場の歩きっぱなしの疲れが出て、寝てしまいそうだった。以下右の椅子は、形を変えられる。右奥に見えるように、全部たたんでしまうと長方形になる。また、ソファーのサイドテーブルにもなる。
左のラビットのチェアは、まるで大きなうさぎに包み込まれてる感じがする。うさぎの鼓動が聞こえてきそうな。。
3)雑貨、ファーニチャ、テーブルウェア、他
インテリア以外もレベルが高かった。日本からも他国の展示会よりも多く出ているが、いまいちもったいないブースが多かった。日本の技術的には良いものもあるのだが、プロデュースがあまい感じがした。その使い方だといらないでしょ?という用途になっているのだ。あとは、かなりレベルの高い商品の中に埋もれるので、何もこのブースで買わなくてもいいか、しいては、時間が無い中で、足を止めなくてもいいか?全部見切れなくなってしまうので。と感じてしまうのだ。私は日本人なので、日本のブースは全部足を止めるようにしていたが。。
それでもメゾンに出すためにはかなり厳しい審査をクリアして出てきているので、日本の中でもレベルは高いはずである。申し込めば誰でも出せる訳ではないのだ。海外からもバイヤーが多く来ているので、パリの市場調査だけでは足りないとしても、例えばパリの中でもどこのデパートのどこの棚を取るのか?等、もう少しイメージして、用途なり活用シーンなりを詰めた方が良いと感じた。日本ひいきの目で見ていても、やはり客観的に、また、買うフェーズの立場で考えてみると、まだまだ詰め足りないと感じた。後2割の詰めで、9割の付加価値が上がるというのがこの世界だと感じる。まずこの会場を見て、周りのブースの中でどう目立つか?差別化するか?を考えもしないで出すなら、それはテストでしかないのだ。売れたら宝くじに当たったと思った方が良い。そして、その前にかなりのコストがかかるので、体力を消耗してしまう。それが日本の商品の問題点かもしれない。
一方、あとで紹介するが、パリは街のレストランもかなり日本食が多くなった。海外では日本食レストランといっても、日本人が経営していないどこかのアジア人の経営が多いが、パリは日本人の顔が見える。また、近くの日本食専門のスーパーがある。そしてデパートにも、日本の商品が結構おいてある。日本の商品を好む文化があるのだ。ここの棚にどう出すか?日本の市場調査を同じで、良い商品を作るだけなく、もちろんその地域の人々の暮らしに受けないとダメで、どの棚を狙うか?が大切なのだ。もちろん最初から自社のショップを出すのであれば、問題ないのだが、最初はそんな博打みたいな投資ができるのは一部の企業でしかないと思う。
〇ファーニチャー
〇装飾品
〇テーブルウェア
〇雑貨
4)日本の製品の出展について
〇日本の技術
木や布等に細かいデザインで穴をあけ、中から光を当てると、木漏れ日のようい光が漏れてくる。とても繊細な技術で作られる商品等がありました。
メゾン・オブジェ以外でも、パリやロンドンの街を歩き、インテリア・雑貨・文具、デパート、スーパーレストラン等、様々な調査を実施した。それらのレポートが必要な方は、お問い合わせボタンよりお問い合わせください。
ジェイコーディ 松本佳世