日本人唯一の競走馬をモチーフとした作品を描く画家。北海道での長期滞在を恒例化し、牧場にて馬と共に生活。サンデーサイレンスらを始め数多くの名馬と出会い作品を生み出す。アイルランドと英国を訪問し、世界最高峰と称される名馬サドラーズウェルズと邂逅(かいこう)、世界的に評価の高い王室画家、スーザークロフォード、巨匠フレッド・ストーンに師事。日本初の英国Olimpia Horse Showに出展し海外での発表を果たす。JRA(日本中央競馬会)60周年記念「サラブレッドの美しさ」絵画コンテスト金賞受賞。
夢は、英国のエリザベス女王の騎馬隊の絵を献上すること。
長 瀬 智 之
〇作品
JRA(日本中央競馬会)60周年記念「サラブレッドの美しさ」絵画コンテスト金賞受賞作品
〇画歴
1998年 ロフト名古屋にて個展
1999年 JRAプラザエクウス梅田にて個展
2000年 JRAプラザエクウス渋谷にて個展
2001年~2007年 大丸百貨店、近鉄百貨店、三越百貨店、阪神百貨店美術画廊にて全国的に個展
神戸ポートピアホテル・ポートピアギャラリーにて個展
2007年 渡英
アイルランド クールモアヘサドラーズウェルズを訪れる
ロンドンにてスーザンクロフォード女史を訪れ師事
2009年 渡米
ロサンゼルスにてフレッド・ストーン氏を訪れ師事
2010年 東京青山 プロモ・アルテにて個展
2012年 英国Olympia Horse Showに日本人初の出展
2013年 神戸ポートピアホテル・ギャラリーにて個展
2014年 大阪北浜 伏見サロンにて個展
JRA(日本中央競馬会)60周年記念
「サラブレッドの美しさ」絵画コンテスト金賞受賞
〇インタビュー
1.画家になったのは何歳からですか?きっかけは?
(長瀬氏)発表したらほしいという人がいたことがきっかけ。その時は、画家になろうと思っていなかった。98年ロフトの名古屋だったが、馬の絵を出そうと思ったイベントがあり、それをやったところ思った以上にほしい人が現れた。それから画廊とかでやり始めた。
正直言うとなろうと思っていなかった。なろうと思ったきっかけは、発表したものが売れたからです。
(松本)ロフトでは何点位出されたのですか?
(長瀬氏)あの時は30点位かな?
(松本)初めから30点も?
(長瀬氏)集客のためロフトさんが企画、費用も出してくれたので、間に一人入っていただいて、その方のおかげでできたが、そのときは8点位売れました。
(松本)すごいですね。
(長瀬氏)当時としてはあれ??(意外?)という感じで。。
元々イラストレーターだった。油絵は全然やっていなくて再出発だったので、
(松本)油絵は習ったこともなかったんでしたっけ?
(長瀬氏)ないですよ。ぶっちゃけ言うと気がついたらそういう世界に入っていた。
(松本)その前に長瀬さんの絵を見ていいと思っていた人がいたってことですよね?
(長瀬氏)油絵の前の1度96年に、水彩で出した。それが馬の絵を描いた最初だった。それ展示だけだった。それが馬を描くきっかけだった。その時はまだ他のもの(絵)も描いていた。
2.なぜ馬の絵を描こうと思ったのですか?
(長瀬氏)96年に自分の中でははっきりとはしていなかったが、馬を、シンザンという馬を僕が好きだったから描いていて、その時来たお客さんから、
「好きだったら会いにいった方がいいですよ」
って言われて、その個展を終わってすぐ会いに行ったんですよ。北海道に。
その時シンザンが34歳だったんですけど、その馬に会ったのが馬を描き始めるきっかけになった。
(松本)その馬と会った時、これだ、と思った何かがあったのですか?
(長瀬氏)34歳というと人間でいうと120歳で、現役の時っていうのは、昭和39年に五冠馬という、とにかく活躍した馬なんですよ。すごい強い馬だったんですけど、僕が会った34歳のときは、本当にお爺さん通り越して、ヨロヨロなんですよ。ボロボロだし。。でも、その、なんというのかな。。人間でいうオーラみたいな、その、強いインパクトを受けて、それまでは僕らは、競馬しか知らなかったし、競馬のレースしか知らなかったですけども、馬ってその、それ以外で、生まれてからデビューするまでとか、引退してからの方が長いわけですよね、シンザンとか。そこの生き様みたいなものがたぶんあって。そういうものが、出てきた後から言葉にすればそういうことだが、その時とてもインパクトがあったんです。それでスポーツという競馬よりかは、馬という動物に惹かれだした。それがきっかけです。
3.画家をしていて一番苦労した点はどのようなことですか?
(松本)画家の人生で苦労した点はありますか?(笑)すみませんねぇ。変な質問で。。(笑)
(長瀬氏)これはネットに出るんですか(笑)
(松本)はい。(笑)
(長瀬氏)それは平たく言っちゃえば、まぁ、よく言われるのは、絵だけで食っている人いないよとかね。食べていける職業、まぁ、どの職業も大変なんだけど、よく言われるんですよ。
で、確かに余分なもんじゃないですか?だからリーマンショックの後とか売れないんですよ。
(松本)そうだったんですね。。
(長瀬氏)はい。。でもそれは、俺にとっては、みんなやってることだから、苦労とは思っていないんですよね。どうしよう、苦労ね。。うーん、、、違うな、今のは苦労ではないよね?
(松本)笑
(長瀬氏)だってそうでしょ。みんなそうでしょ?で、ある意味僕幸せなのは、画家としての苦労って描けないことですよね?
(松本)そうですね。
(長瀬氏)ね。でも俺それ一回もないねん。
(松本)笑
もう、なんか描けない、ってことがないんですね?
(長瀬氏)ない。
(松本)それすごいですね。だって、何十点も描くと、アイデアとか不足しそうじゃないですか?
(長瀬氏)いや、だって、よく言われるのは、飽きないの?とか、うーん、まぁ、すっごいストイックな生活じゃないですか?でもね(笑)苦労って感じないし。。(苦笑)だから、一番苦労した点、まぁ、苦労ばっかりかも知れないけど、苦労と思ったことがない。
4.今後どのような事に挑戦したいですか?
(長瀬氏)まぁ、それは、とにかく僕の中では、英国の騎馬隊の絵を描いて、英国王室に寄贈したい!
(松本)それに絞っている感じですか?
(長瀬氏)・・・・・<じっと考えながら> そうです。
(松本)それ以外はないですか?
(長瀬氏)ない!
(松本)笑
(長瀬氏)たぶん、一番自分の中のモチベーションが上がる作品は、彼ら(遠い目)、今のところはですよ、彼らを超えるものはちょっと、ないというか、それは自分の中でなぜといわれても分かんないですけどね。あの彼らの姿を描きたいし、それ描けたら(5秒沈黙…..)、終わりかな?(笑)
(松本)終わっちゃうんですか?(笑)死んじゃうんですか?
(長瀬氏)はい。(笑)
(松本)わかりました。。(笑)
5.何故エリザベス女王に絵を献上したいのですか?
(長瀬氏)それは彼らを女王が愛しているから。馬でも一番オーナーが喜ぶでしょ?一番喜んでくれる人に、渡したいというより、見てもらいたい。
やはり、彼女が、僕の予想ではね。彼らを一番を愛してないと、あれを維持することは不可能だと思んです。
最初はロンドンのバッキンガム宮殿の騎兵交替式を見て、最終的には、交替式も何回も行って、黒と赤が交替する、毎日11時にやるんですけども、ハイドパークとかにも実際にいるところが、実際に見たことはないけれどもビデオでみたり、女王のパレードとか。交替の時って数が少ないのですよ。20頭、20頭を交替する位なんです。まだ自分の中で、半分位の肉付けしかないのだけども、実際にあういうパレードとか、訓練しているところとか、映像では見ているんですけども、それこそ朝真っ暗な時に、こうなんか、100頭位がダーと並んでたりするのを見たりしたら、それはたぶんもう、昇天しちゃうな。(笑)
(松本)大爆笑
(長瀬氏)だって、そんなことって、あります?
(松本)ないですね。100頭なんてね。
(長瀬氏)人それぞれ色々あると思うんだけども、たぶんフェチだと思うんだけども、なんかもう異常に映像見ただけでも、なんか、はぁ~ってなっちゃって、変な話ね。それ本当に見たときには、えっ、どうなるのかな?と思う位の、それは多分まるっきり感じない人には、ただ馬がいるだけじゃん、だと思うけど、僕にとってはなんかあるんでしょ?彼らと。繋がりが、過去に。。
(松本)なんか、前世にありそうですよね。
(長瀬氏)なんか、ある。。じゃないとこんなに思わないもん。
(長瀬氏)この手の絵も、全部それが基盤なんですよね。黒い馬という部分で。全部黒い馬なんですよ。彼らは全部黒い馬なんです。
(松本)なるほど。。ものすごい強い思い、伝わってきました。さらなるご活躍楽しみにしています。
長瀬氏のUMAYAホームページはこちら
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