Ⅰ.調査対象

1.ハワイの産業(コンテナーと太陽光を使ったロボット教育支援事業)
2.雑貨市場
3.ハワイ(オアフ)の食産業事情と日系進出状況について

Ⅱ.調査結果

1.ハワイの産業(コンテナーと太陽光を使ったロボット教育支援事業)

ハワイは製造業の比率がかなり少ない。観光が中心。工学系の学生は大学を卒業するとほとんど本土の特に防衛系の企業に行ってしまうとのこと。ハワイには新しい産業が必要とのことで、太陽光等を使った事業開発を実施している企業を視察した。

学生が事業を起こしていて、学校の敷地に研究所を置いている。コンテナーに太陽光から電気を蓄積使う機材を積み込み、そこからコードでつないだEV車の充電をしていた。
コンテナーの中は、ロボットを制作するために必要な機材、3Dプリンター等が設置されており、太陽光で蓄積した電気を使って動かすことが出来る。もちろんコンテナーなので移動することができ、ロボット教育を出張型で実施することができるのだ。

この企業は、ロボット教育キットを販売している。現在日本でも展開しようとしている。小さいモーターや爪ブラシ、ゴム等がセットで販売されていて、組み立てると自動で動く小さなロボットができる。部材の調達は中国等の工場と契約している。現在日本でも展開している商品は、スマホのアプリで小さいロボットを動かすプログラムがつくれる教育キット。これでメカ、エレキ、ソフトの基本が学べる。

この企業の夢は、ハワイに新しい産業としての製造業をつくること。ハワイで学んだ学生達が、そのままハワイに残り、地元の産業活性化に貢献できるようにしたい。アメリカのように州毎に一つの国のように、自州を愛するモチベーションは、日本の地方創生の参考にもなるのでは?と感じた。

2.雑貨市場

ハワイは観光業が全体の1/4程度。小売業も市場比率が高い。日本人もハワイ好きが多く、ハワイ雑貨は人気が高い。

お土産系で有名な雑貨でいうと、ハワイアンキルトやハワイの正装であるアロハシャツ。ハワイアンジュエリーのようなシルバー系のアクセサリー類、等々。その他も、基本的には夏物がほとんど。ビーズ系のアクセサリー等が多い。基本的にはハワイは歩いていて地面が厚いので、ビーサンがベスト。そこまでとは知らず、街をあるくだけなので普通のサンダルを履いて歩いていたが、一日で足の裏が軽い火傷状態になってしまった。そのため、日常がビーサンなので、おしゃれなビーサンのブランドショップがあり、一番印象に残った。色々なデザインの部材を自分でアレンジ組み合わせられるので、オリジナルビーサンが出来るのだ。

馬の絵を描く画家の方のプロデュースをやることになっていたので、馬の絵のグッズ等も見学した。全般的にやはりリゾート系、海に合うような雑貨が多い。ABCストア等はお土産中心だが、ここでこの価格でこんなおしゃれなものを売っているのか?という視点で一つの指標としていつも参考になる。

大型スーパーのウォルマートは売り場が広すぎて、全部見切れないほどある。その中でも、ちょこちょこおしゃれなものが見つかる。お土産を買うには色々あって面白い。

少し洗練されたものでいうと、カハラモール、ロイヤルハワイアンセンター、アラモアナ、ワイキキビーチウォーク、ワイキキ通りのいくつかのお店にある。

高級ブランド品を買うなら、少し車で遠いが、ワイケレ・プレミアム・アウトレットは、日本のアウトレットよりも多くの掘り出し物が見つかる。また直前のシーズンに近いものが見つかる。

3.ハワイ(オアフ)の食産業事情と日系進出状況について

ハワイはなかなかおいしい野菜が手ごろな値段で手に入らない。大根等一本1000円したりする。レストラン等の料理の味もおおざっぱなものが多い。

日本食の進出として、焼き鳥屋がないので、それを出してはどうか?という議論があったが、焼き鳥のように少量が串にささっていて、何本か食べるとそれなりの値段がする。というもの、つまり、「美味しくても少量」はダメなのである。「味」よりも「量」に付加価値を感じるとのこと。焼き鳥屋が進出するのが難しい点とのこと。

また、日系のレストランも何社もオアフに店を出してきたが、ほとんど撤退してしまうのは、最初は日本人が来て味も美味しいから人気になるが、日本人がかえってしまい、現地の人に任せると味の品質が下がり、お店に人が来なくなり撤退というケースが多いらしい。

本土もそうかもしれないが、日本人からすると、「量」よりも「味」なので、コスパが悪いと感じてしまう。なぜこれがこんな金額がするのだろう。というものが多い。ハンバーガーなどは得意分野なのでは?と思うが、ロイヤルハワイアンセンターの食堂のようなところでハンバーガーを食べたが、一口食べてまったく食べられない味で捨てた。その辺で食事をしても美味しくない。現地の人に聞いてきちんと事前に調べていかないと間違いなく失敗する。お金を出せば美味しいものもあるのだが。。それなりになると慎重さが必要。よって、ハワイに住む日系人は、日本に来ると食事が何でも美味しく感じて、帰りたくなくなるようだ。

ハワイの人はスパムが好き。いつも家にはスパムの缶が常備されている。日系の人もスパムを入れたおにぎりを作ったりする。日本だとスパムって、ちょっとどうだろうという感じたりするのだが、スパムをフル活用して料理をするのだ。

日本食の食材を売っているスーパーも増えてきたようだ。納豆なども売っている。加工食品は良いが、やはり、野菜は中々難しいようだ。果物はパイナップル等の南国の果物はすごい美味しい。マンゴーだとも。ABCストアでパイナップがカットフルールとして売っていて、そんなものでも美味しい。買ってすぐ海で食べたりできる。ただそれ以外は輸入に頼るしかなく、いまいちになってしまう。ハワイの人達は、日本に来ると、高野フルーツパーラー等必ず行くのだ。パフェとかも結構な値段がするが、それでも食べる。それ程日本のフルーツに対する憧れがあるのだ。

日本がハワイに進出するスペースは結構あるのだが、生鮮等の輸出、現地でのレストラン展開時の現地の文化や価値観の違い等、色々な壁があるようだと感じた。

ジェイコーディ  松本佳世